PMBOKは、プロジェクト管理体系に関する知識を分類し、書類棚を並べたような引き出しに整理しています。この書棚は図1のように、縦9段、横5段、奥行き3段の構造で、それぞれのボックスの中にプロジェクト管理に関する項目が入っています。
PMBOKの品質計画プロセスでは、費用対効果分析や品質コストの算出などを行い、「品質マネジメント計画書」「品質測定基準」「チェックリスト」を主なアウトプットとしています。品質マネジメント計画書には、品質を保証・改善してゆくための組織構造や責任分担、手順、経営資源などを定義するのですが、少し概念的なのでこのままでは利用できません。実用レベルに落とすにあたり、弊社のプロジェクト管理手法PYRAMIDでは「品質基準書」を品質計画プロセスのアウトプットとしていますが、今回そのテンプレートを用意しました(図1)。このテンプレートでは、”システム全体”とか”操作性”などのテーマ単位にレスポンスやセキュリティなどの品質基準を設定します。
品質基準書を作成する上で難しいのは、抽象的な項目をいかに具体的な内容に落とすかということです。そもそも「品質=ユーザー満足度」という前提自体があいまいな定義であり、何をもってOKとするかをうまく言い表すのが難しいのです。「更新ボタンを押したときに画面の値がデータベースに反映されること」「検索ボタンを押したときに、検索条件に合致するデータが一覧表示されること」などは非常に重要なことですが、当たり前すぎてわざわざ基準書に書き出す意味がないでしょう。実用的には、人により見解や解釈が異なるような項目、黙っているとおろそかになってしまいそうな項目について明記するという考えに立つのが良いと思います。
pmの認定試験
最終的な目的のために、今何を考え、次の手をどう打つべきかを導き出すのが「段取り力」というスキルです。Web制作にプロジェクトマネジメントを取り入れたロフトワークでチーフディレクターをつとめ、数々の大規模プロジェクトを成功に導いた実績を持つ河原がWeb制作における「段取り力」について語ります。